「育成」とは「自分」を観ること

今週は上司の方向けの部下育成研修が続いておりました。
私は育成の仕事が心底好きでございまして。
いつも受講者の皆さんには研修の冒頭で「ようこそ、この育成という深淵なる世界へ!」と大歓迎の気持ちをお伝えしています。
何が深淵って……「育成」というと、お相手(部下)のことに目が向きがちですが、他者の成長に関わるということは、同時に、「自分自身も成長する(必要がある)」ということを意味します。
そのためには、まず、「自分という人間を『観る』」ことが大切です。

 

自分はどんな価値観や物事のとらえ方を持ってこの世界や仕事を観ていて
何についてどのような感情を持つ傾向があって
どのような人間観を持っていて


すべてが、育成に無意識に反映されていくのです。
その無意識を意識の中にまで持ってこないと、「育成」という仕事をマネジメントすることができません。

育成とは、自分を観ることからはじまる。
それは本当に、探究しがいのある世界です。